If -転生-
出会いとはじまり
「ねぇ、みずき様」
ミサが終わって席を立つと、とんとん と後ろから肩をたたかれ振り返る
そこには同じクラスの子がにっこりと笑顔で立っていた
名前はたしか・・・
「・・・柿崎(かきざき)さん」
「この後、なにか用事がありまして? よろしければご一緒にお茶でも」
柿崎さんは一年のときから同じクラスだが、あまり話したことはないし
彼女はいわゆるクラスの人気者で、いつも一人で本を読んでいる私とは真逆の存在
もちろん今までお茶に誘われたことなんてないので、驚いた
でも・・・
「…ええ、大丈夫です」
「本当に? よかった! では…カフェテラスへ参りましょう」
別に、断ることも出来たけど
なぜか誘いを受けてしまった
勘、じゃないけど なにか、無意識的に承諾してしまっていた
断る理由もないし、別にいいんだけど