I










◇ ◇ ◇



それから二日後。


私はふらりと散歩していた。


丁度、私の足は一つの建物の前に止まっていた。




「たんぽぽ、園・・・・・・・・」


そこは、施設だった。


近くの人に聞くと、孤児が集まる施設で、沢山の理由を抱えた子供達が世話されている、と言う。



「たんぽぽ園・・・・・・?」


私は、このフレーズを忘れていた気がした。


そうだ、私はここの園の出身なんだ。


そう、思った。



< 26 / 54 >

この作品をシェア

pagetop