I
『志津、もう苦しまないで。俺が、守るから・・・』
血塗れな悠は、私を力強く抱きしめた。
二人でシャワーで血を落として、その後、悠は泣きながら私を抱いた。
私も、泣きながら悠にキスをした。
『ゆうっ・・・・・・・・・・!!!』
その晩、私が倒れたと言う。
発熱と、疲労。
病院に運んで、悠は私の目覚めを待った。
『・・・・・・・・・・・だれ・・・・?』
目を開けたとき、私が言った言葉は、悠に深く突き刺さった。