I
「このまま死ぬ、なんて許さない・・・・・!」
「でも志津、仕方ないんだ」
悠は無表情に私を抱き上げて、部屋から出そうとする。
「やだっ!!置いていくなんて、絶対に許さないから!!勝手に死なないでよ!」
悠を突き飛ばして、私はベッドに座った。
「悠が、私の全てを奪ったのよ。親も、学校も、これからの生活も。だから、勝手に置いていかないで!お願い・・・!」
悠が困ったように、眉を寄せる。
「・・・・俺と一緒に、死ぬつもり?」
「勝手においていかないでよ、いつも一緒って、悠が言ったじゃない!!」
悠がベッドに腰掛ける。
涙が溢れてきた。