I
◆Epilogue
◇ ◇ ◇
強烈な、後悔だけが残った。
私は今日もあの制服を着て、学校から帰る。
大分暑くなって来た。
いよいよ、私の大嫌いな夏が来るんだ。
体の痣も、消えて無くなった。
そして、私の中の悠の体温も消えた。
街灯に群がる蛾。
「・・・・・フン」
もう、このまま私と言う存在を忘れてしまえれば、何て楽なんだろうか。
地面を睨み付けた。