片想い~Love song for you~


『はー。弥生は放課後パシリ決定な』


秋はやっぱり厳しい。
みんな騙されてるよ…


「なんでーあたしはちゃんと意見言ったのにぃ。」

『バーカ、寝言は寝て言え。
大体なぁ暗いのが無理なのに
お化け屋敷とかいうなよ。
それに女子の半分以上は
メイド喫茶に手挙げてっから』

「やだーあたしはメイド服などというものは着ない!!」

『はい、文句は後で。』

秋はまた前に出て、
『全員の意見が出たから
結果言うよー。
G組はメイド喫茶やりまーす!!
細かいことはまた後々やっから、今日は終わり!はい解散!』


むぅー…秋の奴いつかきっと痛い目みろ!!

あー早く帰りたい。
今日はやらなきゃいけない事が
あるからな。


くるちゃんなんて
『頑張ってね~』と他人事のように帰って行った。


本当ならあたしもすぐ帰宅
出来るはずなのに…



そう、
こんな感じであたしの
小さな恋の物語は
始まって行くんだ。



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