片想い~Love song for you~


10分くらいして、秋は職員室から帰って来た。


「もう!遅いよ。暗くなって来たし、早く帰りたーい!!」

『うるさい、ぽけーっとしてた奴が悪いんだよ。』

秋は笑いながら、持ってきたプリントを渡してきた。

「何これ。企画書?」

『そう。文化祭でやる企画の内容を書いて生徒会に提出しなきゃなんねーんだよ。
弥生は字が上手いからな。
俺が言う事、これに書いて。』


人使い荒い奴だな。本当に。


「えーー。あたしが??
これ終わったら帰っていい?」

『はいはい、帰っていいから
ほら早く書けよ。』


はー面倒臭い…


確かに
秋は顔が整っていて、
頭もそこそこ良いけど
字はお世辞にも上手いとは
言えない。


こんな事、言ったら
ギャーギャーうるさいから
言わないけど。




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