片想い~Love song for you~
その後は、
なるべく平静を保って
弥生と作業した。
胡桃が気を利かせて
2人にしてくれたんだ。
このチャンス無駄に出来ない…
とか思ってても、
弥生の奴は
めちゃくちゃ家に帰りたいらしく仕事は想像以上に早く終わった。
何なんだよ。本当に。
鈍感な奴はこれだから困る。
残念な俺は
弥生が書いた企画書を持って生徒会室に行く。
教室に戻ると、
そこにいるはずの彼女がいない。
久しぶりに
一緒に帰ろうと思ったのだが、
待ってろと言うのを忘れた。
まだ学校にいるかもしれない。
俺は携帯を開いて、
弥生に電話をかけた。
――……プルル