片想い~Love song for you~
会長は、微笑みながら言った。
『君が歌っているのを見たからだよ。この前、桜並木駅で7時頃だったかな?広場で歌っていたよね。』
あたしはこの時、
すごい面倒臭い事に巻き込まれてしまったと思った。
『君の歌は素晴らしかった。
だから、文化祭のステージを盛り上げて欲しいんだよ。』
「路上ライブ聴いてくれてたんですね。ありがとうございます。
でも……。」
『今すぐ返事しなくていいよ。
期限は3日だ。』
「いい返事出来ないと思いますけど…」
『ちゃんと、3日間考えてね。』
会長は爽やかな笑顔を振りまきながら去っていった。
『強引な奴だな。無理してやることないから。』
「うん。ありがとう、楓。」