白緑蝶"vacances【続2】
『ソラに触れるな』

「僕のソラに・・・?

 It's too late.」

もう遅い・・・

「もしもし

 もしもし・・・」

タマラは自分の携帯電話の電源
を切り、ソラの電源も切った。

ここは、ビバリーヒルズにある
高級ホテル。

「Thank you・・・」

閉まるドア・・・

ベッドに横たわり、何も知らず
瞳を閉じて眠るソラ。

酒に酔って赤くなっている空の
頬に手を翳すタマラ。

「こんなに飲んで

 ・・・
 
 バカな人ね」

ソラの唇に口づけるタマラの瞳
から落ちる一粒の涙はソラの頬
を濡らす・・・

「ユラ?」

眠っているソラは愛しくその名
を呼んだ。

「yula・・・?

 ah!

 わたし、何してる?」
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