白緑蝶"vacances【続2】
「ほらっ、話してる間に着きま
 したよ」

「さあ、ハリウッドスター豪邸
 巡りツアー出発しちゃいます
 よ」

香月さんの言葉にポカーンと口
が開いちゃった私。

「何ですか、それ?
 
 その為に、ここに?」

「Yes! 行きますよ

 さあ、お嬢様

 迷子になられては困ります

 お手をどうぞ」

差し出された香月さんの手に私
が触れると、彼は優しく繋ぐ。

そして、豪邸巡りと言うのは冗
談だよと話しながら恋人同士み
たいに私達はビバリーヒルズの
町並みを散策しながら歩く。

そして、お腹が空いた頃
シーフードレストランへ入り
美味しい料理をお腹いっぱい
に食べる。

その時、私は、ふと想ったの。

そう、ソラのことを忘れている
自分自身に気づく。
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