白緑蝶"vacances【続2】
あんなに辛くて苦しくて食べ物
なんて喉を通らない。

そう思っていたのにソラのこと
を忘れればこうして普通に生活
は送れる。

心から楽しみ、心から笑える。

ソラのことを、忘れさえすれば

ソラを忘れる・・・

レストランを出て私達はロデオ
ドライブを手を繋ぎ歩く。

ここは、高級ショッピング通り
世界中のセレブで賑わっている

私達は、何を買うでもなく
ウィンドーショッピングをただ
ただ楽しんだ。

その時、一枚のドレスが私の瞳
に飛び込んでくる。

そのドレスは、あの日、家族で
ディナーの為にタマラさんが着
ていた洋服にデザインがとても
似ていて、綺麗だった彼女の姿
を私に思い出させた。

お人形みたいな彼女に、ソラは
昨夜、触れた・・・
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