白緑蝶＂vacances【続2】

ねえ、ソラ・・・

貴方は私を見て驚いてくれる？

貴方は私を手放すのが惜しいと
想ってくれる？

美しいだなんて言葉は要らない

ただ、私は貴方に・・・

だけど、その前に私にはやる事
があるの。

だって、彼女をタマラさんを
どうしても許せないんだもん。

貴方は悲しい顔をする？

その時、香月さんを呼ぶ声が
聞こえた。

「カツキ君、こんなところに
　いたのかね

　タマラが君のことをずっと
　探していたよ

　タマラ、こちらへ
　カツキ君だよ
　
　ところで、そちらの　
　お美しい方は？」

声をかけてきたのは、タマラ
さんのお父様で、この家の主

そして向こうから
胸元がVカットに開かれた白い
セクシーなドレスを纏って優雅
に、こちらへと歩いてくるのは
私の宿敵、タマラさん。

「あなた、どちらにいらしたの
　探した・・・？」