白緑蝶"vacances【続2】
「あの長さ

 好きだったのに」

貴方は短くなった襟足に手の平
で触れる。

「おかしいか?」

「ううん、似合ってる」

どんな髪型でも貴方は素敵だよ

「ひわ、おまえ
 
 こんな時間までどこにいた
 心配したんだぞ

 カツキ、彼と一緒
 だったんだろう?」

「知ってたの?」

「ああ、偶然、ミナトが二人で
 居るところを見たって・・」

ソラは、私が香月さんと一緒に
過ごしていると知っていても
連絡を寄こす事はせず、私を信
じて待っていてくれたの?

「ごめんなさい」


見つめ合う二人・・・


言葉は、なくていいの。


私は、ただ貴方に

・・・・てもらいたい

だけなの。
< 138 / 471 >

この作品をシェア

pagetop