白緑蝶"vacances【続2】
「テオったら彼女を抱きしめて
Please don't cryですって
幾ら彼の前で泣いても私には
一度も言ってくれた事なんて
ない・・・」
タマラは瞳から零れ落ちる涙を
手で拭う。
「どこで女に優しくする方法を
覚えたのかしら?
まさか、Sky、あなた?」
「知るかよ」
「ねえ、いいの?
こんなところにいて奥さん
テオに寝取られるわよ」
空の隣に腰掛ける、タマラ。
「取られるも何も
選ぶのは、ひわだ・・・」
「選ばれる自信あるの?」
「ないねぇ
限りなく、ゼロに近い」
そう言って、片方の眉だけを
上げてみせた。
Please don't cryですって
幾ら彼の前で泣いても私には
一度も言ってくれた事なんて
ない・・・」
タマラは瞳から零れ落ちる涙を
手で拭う。
「どこで女に優しくする方法を
覚えたのかしら?
まさか、Sky、あなた?」
「知るかよ」
「ねえ、いいの?
こんなところにいて奥さん
テオに寝取られるわよ」
空の隣に腰掛ける、タマラ。
「取られるも何も
選ぶのは、ひわだ・・・」
「選ばれる自信あるの?」
「ないねぇ
限りなく、ゼロに近い」
そう言って、片方の眉だけを
上げてみせた。