白緑蝶"vacances【続2】
「なんて華やかな人達なの?」

「そうだろうな
 
 あそこだけは、VIPな匂いが
 最初からしてたよ
 
 有名人の集まりさ

 タマラ、彼女の父親は資産家
 だけあって、集まるスターの
 顔ぶれったらすごいな」

「スター

 じゃあ、彼は?」

「おまえ、知らないのか
 フェイ・・・?」

「ソラ

 彼とセッションするの?」

「相手は大物だぜ
 
 しないわけにはいかねえん
 じゃねえ

 彼、乗り気で出てきてるし」

その有名人は、にっこりと微笑
みながら登場して来て、気さく
にソラと握手を交わし、OK!
とギターを手に取った。

ソラ達は、あのアーティストと
即席で一緒に歌うの?

そんなの無理だよ・・・

その時、私はテオさんの姿を見
つけた。

「テオさ・・・」
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