白緑蝶"vacances【続2】
ソラがまだ話してる途中だった
けど、私はソラの腕を取りその
腕に甘えてみせた。

「ひわ?」

「イヤ」

そう呟いた私は、今度はソラの
ジャケットの中に手を忍ばせた

貴方の体にピッタリとフィット
したベストが邪魔・・・

貴方の体温をもっと素で感じた
い私は、ベストに指を添えて
ゆっくりとなぞりながら、両腕
をソラの背中に巻きつけて抱き
ついた。

「ダメ

 今夜は、帰らないし
 
 帰さない」

『俺達は昨夜
 関係したんだろうと思う』

あの時からずっと痛くて痛くて

たまらなかった私の心

不安だった私の胸の内

傷ついた私を、貴方の愛で
今すぐいっぱいに満たして
欲しい。
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