白緑蝶"vacances【続2】
「それにしても、おまえ等
 昼間っからいい身分だねぇ?

 いい匂いじゃん」

「ああ、あれ
 
 テオが俺達のために用意して
 くれてたみたいで高級素材が
 わんさかあるみたいよ

 一緒に食おうぜ」

そう、大人達はビールを片手に
お肉に海鮮、新鮮なお野菜を
ジュージューと焼きながら
バーベキューを楽しんでいる。

タオルで汗を拭いながら
一生懸命、みんなの為に
お肉を焼いてる、テオさん。

おいしそうなお肉・・・

「ソラ、ヒワ
 今、帰ったの?おかえり」

「テオさん、ただ(いま)
 ・・・」

ぎゅるるるる~

「あっ」

私は空腹の音が恥ずかしくて
お腹を押さえてみせる。

そんな私にテオさんは優しく
微笑みかけてくれた。

「ヒワ
 お腹減ってるみたいだね?」

「何、二人
 飯、食ってないの?」

真澄の言葉に、私は頷いた。
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