白緑蝶"vacances【続2】
ゆらが立つプールサイド、地面
には、濡れた水着から滴り落ち
た水が溜まってる。

私は、その地面に膝を付き
ゆらをこの胸に抱きしめた。

「ゆら、さびしかった?」

「ううん」

「そっか、そうだ
 
 いい子にしてたって
 マスミから聞いたよ

 ねえ、ソラ?」

「ああ、ゆら、おまえ
 すごいな
 
 おいで、抱っこしてやる」

「わぁ~い」

ソラは、ゆらを抱き上げた。

ソラの腕に抱かれて、大喜びで
はしゃいでいるゆらを見つめて
いる私に、百枝の声が聞こえた

「そのドレス、昨夜の?」

「あっ、うん、そう」

「その色、グリーン?
 キレイな色ね
 
 ヒワに、よく似合ってる」

「ホント?」
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