白緑蝶"vacances【続2】
「危険も何も、昨日行った場所
 だし、もう慣れてんじゃねえ
 の」

『だからこうして早くから
 準備してるんじゃないの』

『もう慣れてんじゃねえの』

何か他人ごとで、むかつく。

「そう
 
 モモが、マスミとのことを
 重く考えられるわけが無い
 の、わかるね」

「ヒワ?」

枕を取り上げた私は、その枕を
真澄の顔に投げつけた。

「いてぇ、何する・・・」

「マスミ
 アンタには、ガッカリだよ

 昔からそういうところ
 少しも変わってないね

 自分の思うままにならなきゃ
 すぐにヘソ曲げて、怒って
 暴力・・・
 
 本当、アンタって子供」

私はその場を離れ、ドアへと
近づく。
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