白緑蝶"vacances【続2】
悲しい記憶を思い出した私は
もう、ここにはいられない。

今の真澄と二人きりは苦しい。

・・・

開かれるドア

私の左腕を掴む、真澄に震える
私の体。

「頼むから、震えてんなよ

 何にもしない」

「うん・・・」

真澄に掴まれた腕は、温かい。

真澄、貴方は変わったはず。

「わかったから

 ちゃんと話す」

「うん、そうして」

そんな、私達のことを見つめる
視線がある。
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