白緑蝶"vacances【続2】
「だって・・・
 
 じゃあ、ゆらもパパのように
 女子、ううん
 
 あの子は女の子だから男子に
 モテモテで
 
 将来は、本当に愛する人を
 泣かせて困らせてばっかり
 いるのかなぁって思っただけ

 罪な男・・・」

あっ、あらら

男って言っちゃった。

「男?
 
 なあ、それって何気に
 俺のこと言って攻めて
 ないか?」

「バレたぁ~って、別に
 攻めてはないけどね
 
 まあ、ゆらは女の子だから
 そんなことはないね」

手を繋いだまま先を歩く私の手
を、立ち止まり引き寄せるのは
ソラ。

「本当、俺は、ひわ
 おまえのこと
 
 泣かせてばっかりいるよな

 今も昔も・・・」

「ソラ?」

貴方は、深い声で私に問う。

「おまえ、嫌じゃないの?

 こんな俺といて・・・

 結婚したこと
 後悔してないか?」
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