白緑蝶"vacances【続2】
ソラの不安気な瞳を見つめて
つい笑みが溢れた私。

「フフッ」

「何だ?」

「フフフッ

 だって嫌だったら、もう
 とっくに逃げ出してるよ

 こんなにも疲れて
 やつれる恋愛
 好き好んでする人いないって
 
 そうそう
 
 今回のソラの騒動のせいで
 私、確実に老けたからね」

「ひわ?」

「もっと、楽な恋愛して結婚
 した方がベストだったかも」

「そうなの?」

「うん、そう・・・」

私の言葉に、少し戸惑っている
ソラと繋ぐ手。

私は、その手に力を込めた。

「ソラ・・・
 心配しなくていいよ」

私は、知ってる。

恋愛の先にある結婚がピリオド
ではないことを。
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