白緑蝶＂vacances【続2】

「・・・・・・」

百枝は、何も言わない。

そうだよね・・・

百枝に説教じみたこと言ってる
私だって、ソラとの始まりは体
の関係からだったわけでそんな
私の言葉なんて届かない・・・

「うん、そうだね・・・」

百枝が、心を開いてくれそう。

「モモ、もう同じこと繰り返し
　て傷つくのはやめなよ

　彼とは、彼から求められる
　その日まで、関係を求める
　こと待ちなさい

　待てば、きっと
　わかることがあるはず

　どんなにモモのことを彼が
　愛してくれているか
　心で繋がり合う悦びを彼が
　教えてくれるわよ」

咲は瀬名さんとの関係、結婚を
待たせた側だったけど、その間
何一つ変わらずに、愛を注いで
くれる彼に心を開いた。

そんな咲の言葉に百枝は頷く。

「モモは、魅力的な女性だよ

　あなたさえ本気になれば
　絶対に幸せになれる」

「ヒワにサキ、ありがとう

　バカだなぁ、私の強がり全部
　アンタ達にはバレてたって訳
　だね・・・

　そう、私ね簡単に離婚したよ
　うに見えるけど、本当はそう
　じゃないんだよね
　
　結構、別れた旦那のこと
　好きだったんだぁ」