白緑蝶"vacances【続2】
でも、本当に似合ってる。

オヤジなのに、フリフリが
かわいらしくも見える。

「かわいい?」

「うん」

・・・

「ありがとうございました」

「また、きてね」

女性客はニッコリ微笑んで
帰って行った。

カランカラン・・・

店内にまた、ソラと二人きり。

「でも、どうして店番なんて
 する気になったの?」

「昨日
 おまえ、言ってたじゃん

 明日は、一人の時間が
 あるって・・・」

「私のこと
 心配して来てくれたの?」

「ああ、まあな

 思ってもみない客人に
 ゆらも預かってもらえ・・」

ソラの腕をガシッと取る私に
驚いてる、ソラ。

貴方を、見上げて言うの。
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