白緑蝶"vacances【続2】
「・・・わかるかよ」

貴方は、ポツリとそう呟いた。

感情のまま、思いのままに
話した結果、貴方は恥ずかしく
なったみたいで私のこと見ない

私のこと、避けるように言った

「・・・大人気ない

 
 はあ、疲れたぁ

 もう、寝るわ」

「お風呂は?」

「いい、今朝入ったから
 
 それに気分も悪いし
 頭も、イテェ・・・」

あっ、そっか、そうだったね

「ごめん

 やっぱり、飛行機に
 酔っちゃったの?」

「ああ、おまえと一緒に
 乗る前は、こんなこと
 なかったのにな」

部屋へ戻っていく、ソラの背中
に私は抱きついた。

「ソラ、ごめんね
 今日のことは私が、悪かった

 ソラに会えること、楽しみに
 してたのに怒らせちゃったね

 ごめん」

振り返るソラは、私をギュッと
抱きしめて言うの。

「俺の方こそ、デカイ声
 出して悪かった
 
 お腹、張ったりしてない?」

「うん、だいじょうぶ」
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