白緑蝶"vacances【続2】
「ええ、まあ

 ほんの少し文句でも言えた
 ものならと・・・
 
 でも、言うつもりが大切な
 忠告を貴方からして頂いて

 おかげでタマラとの今がある
 ソラさんには心から感謝して
 います」

ソラは、呆れた顔をする。

「嫌われたり、感謝されたり
 おまえ等に関わったら
 大変なうえに、マジ疲れる」

「まあ、そんな事言わずに
 これからも、末永く、妻共々
 どうぞ宜しくお願いします」

「フン、やなこった」

その場を離れて行く、ソラは
背中越しに香月さんとタマラ
さんに手を振る。

「もう、ソラったら
 
 子供みたい」

「あはははは
 それでは、失礼しますよ

 あっ、そうだ、一階
 シャッターが閉まったまま
 まだ、借手が見つからない
 ようですが、花屋さん再開
 するつもりはないんですか」

「ええ
 そのつもりはありま・・・」

「あるよ」
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