白緑蝶"vacances【続2】
「ああ・・・」

「本業は今のところ
 ミュージシャンだけど
 
 いづれ、家主さんになるか
 花屋さんになるかだね?」
 
「花屋?

 ああ、あれ」

「そう、あれ」

『ソラ、うまい

 将来は花屋さん、どう?』

『ミュージシャンやめて
 花屋?
 
 それもいいかもな

 一緒にする?』

『するする、任せて
 私、いい働きするよ

 なんてね』

「なあ、ひわ

 おまえとおねえちゃんの
 花屋に俺の居場所も作って
 くれる?」

「うん、いいよ

 あなたなら、大歓迎だよ」

私はみんなが見ていないこと
を確認してソラの頬にサッと
キスをした。

「ここには?」

ソラの人差し指が唇に触れて
私にキスを強請る。
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