白緑蝶"vacances【続2】
ソラの言葉に乗っかるのは
湊さん。

「あっ、それいいねぇ
 
 タカシの曲も案外いいよな」

「そうするかぁ?」

「バカ、ワタル
 俺には、ムリだっつーの

 そうだ、セナに任せよう」

「空の曲を欲しがってる奴
 相手に、俺の曲じゃあ
 役不足でしょうが」

崇さんは、ソラを見つめる。

「ソラ、頼むから書いて 
 くれよぅ」

崇さんの嘆きの声にソラは
笑い出す。

「ソラ、笑ってないで
 頼むよ」

「そんな顔すんなって
 俺に任せろよ」

「ふう~」

大きなため息をつく、崇さん
の姿に私達は笑い合う。

夜空を見上げてソラは今
この場所に残っている
みんなに大きな声で言う。

「メリークリスマス
 
 いい時を・・・
 
 解散」

手を触り合い、私達は別れた
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