白緑蝶"vacances【続2】
「温かいね?」

「ああ、温かい」

「作曲だけど・・・」

「しっ」

「ううん、僕、飲めないよ」

テオさんは寝言を言いながら
寝返りを打った。

「テオさん、夢の中でも
 お酒、飲んでるみたい」

「ああ、そうだな

 ひわ、もう黙って
 目を閉じて眠ろう」

「うん
 
 あっ、ゆらと、とわ?」

「大丈夫、二人とも眠ってる」

「そう・・・」

私が瞳を閉じると、やっぱり
貴方の唇が私の唇に触れた。

チュチュチュと交わされる
甘い口づけの嵐に私の胸は
ドッキドキ。

そして私は、貴方の腕の中
眠りについた・・・
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