白緑蝶"vacances【続2】
「髪、ひとつに結ってる
 ソラさん、初めて見る
 
 す(てき)・・・」

「チェッ」

俺の、舌打ちに彼女は戸惑って
いる。

「ソラ、さん?」

「うるさいよ、おまえ

 あのさ、セナの女だか何だか
 知らないけど俺に懐かないで
 くれる?

 俺とおまえ

 関係ないだろう」


卯月・・・

おまえの顔色が真っ青になって
も、俺は酷い事、言う。

「悪いけど
 あっち行ってくれる?

 俺、あんたみたいに
 ズカズカと人のテリトリー
 荒らす、バカな女
 キライなんだ」

おまえは、そんなにも悲しい顔
をする。
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