白緑蝶"vacances【続2】
ステージの後の一杯は、最高に
うまくてついつい飲み過ぎる。

俺を見つめる熱い視線に気づき
俺がそっちを見ると、おまえは
サッと視線を逸らし瀬名を見つ
めて微笑む。

俺が視線を逸らすと、おまえは
また俺を見つめる。

「フゥー」

「どうした、ソラ
 
 もう、酔ったのか?」

「いやっ・・・」

「大丈夫か?」

「ああ」

心配して声をかけてくれた湊と
航に、俺は微笑んでみせた。

「それにしても、今日の
 アンコール、何か俺
 感動したなぁ

 ソラの歌声
 
 すげー感情がこもってて
 聞いてて、ジーンときた」

「ああ、俺も」

「マジ、良かった・・・」
< 411 / 471 >

この作品をシェア

pagetop