白緑蝶"vacances【続2】
こんな風に別れてしまったら
私達に、次はあるの?

えっ、どうして・・・

私は、驚かずにいられない。

だって、今日の貴方はソファー
に腰をかけ、ワインを飲んでる

運転しなくていいの?

今夜は、まさか帰らなくて
いいの?

一緒に過ごせるの?

私も、あの女性のように・・・

私の胸に、一筋の温かい光。

さっきのこと、ちゃんとソラに
謝ろう。

そう思ったばっかりなのに

聞こえる。

聞こえる声は、言うの。

「ああ、おまえ
 ちょうどよかった

 今、タクシー
 呼ぶとこだった
 迎えに来てよ
 
 ああ
 おまえの好きなように
 勝手にしろよ

 その代わり
 早くしろよ
 気が変わるかも
 
 着いたら連絡くれ」

おまえ・・・?
< 426 / 471 >

この作品をシェア

pagetop