白緑蝶"vacances【続2】
「そうでした、私ったら
 何だかごめんなさい」

「別にいいよ
 さあ、熱いうちに食べて」

「いただきます」

私の中に、ふとした想いが駆け
巡る。

そう、それは彼、瀬名さんも私
と同じように人のことを

特に、彼は、人の気持ちを分析
することが得意のようだった。
 
「フフフッ」

「どうかした?
 
 何がおかしい?」

「いえっ、何も、あのお酒
 頂いてもいいですか?」

「ああ、いいよ
 
 どうぞ、どうぞ」

私達が仲良くなるのにさほど
時間はかからなかった。

恋人同士になる訳がないと
思っていたから教えた携帯
番号にアドレス。

瀬名さん、貴方からの連絡は
恋人同士なみ、もしかしたら
それ以上で、貴方からの連絡
を嬉しく、楽しく待っている
私がいた。
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