白緑蝶"vacances【続2】
デザートまでペロリと食べた私
はもうお腹いっぱいで動けない

そして、食事を済ませた私達は
イタリアンのお店を後にした。

「おいしかったぁ」

夜になると木々を彩るランプ

ノスタルジックな夢の世界に
私達は、今いるの。

みんなとワイワイ歩調を合わせ
て歩いているとソラが立ち止ま
る。

「ソラ?」

ソラは、その場にしゃがみ込み
靴紐を結び直す。

私がソラの傍に立ち結び終わる
のを待っていると、ソラは立ち
上がり、サッと私の手を掴んだ

「お待たせ、行こう

 今夜は早く寝よう

 寝かさないけどねぇ」

甘い言葉を告げる深い声と
その微笑みに私の胸

ドキドキが止まらない。
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