白緑蝶"vacances【続2】
「そう?

 マスミは昔から、あんな感じ
 だよ
 
 そっか、そう言えばモモも
 サキも過去にマスミと話した
 ことないもんね

 今でもあっても、挨拶する
 ぐらいでしょう?」

「うん」

高い波にプカプカと浮く二つの
浮き輪。

「マスミったら、ああ見えて
 人見知りなうえに照れ屋
 だから、親しくない人とは
 距離を置きたがるの」

「本当?」

「うん、そうだよ

 だから、私、あの店での
 マスミの行動にはちょっと
 驚いたんだよね
 
 幾ら、ヤマトと親しくなった
 からって、モモの肩を抱く
 なんて事有り得ない

 まあ、状況が状況だった
 からかなぁ、深い意味は
 ないと思うけど・・・」

「そう、だよね・・・

 ねえ、そろそろ戻らない
 ソラさん、お守り
 疲れてる頃じゃないかな?」

「そうだね」

そう、ソラは砂浜に座りこみ
子供達と砂で遊んでる。

子守にも疲れたのだろうか
今、大きく欠伸をした。
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