白緑蝶"vacances【続2】
「ソラさん、ごめんなさい
 
 ヤマトのお守りまで
 させちゃって」

私達に会釈をする、タマラさん
に私も百枝も会釈を返す。

「そんなの構わない
 
 ヤマトの出すなぞなぞ
 あれ、難しすぎ・・・」

ヤマトの頭を撫でてあげるソラ

「あっ、そうだ
 
 今度は、私がゆらちゃんを
 見ててあげるから、二人で
 海、いってらっしゃい

 どうぞ」

百枝は、私に早くソラを連れて
行きなさいと言わんばかりに
ほらほら、早く早くと唇が動い
てる。

「ひわ、少し泳ぎたい
 一緒に行くか?」

「・・・・・・」

「疲れた?」

私は、コクンとだけ頷いた。

「そっか、じゃあ
 ちょっと泳いでくるわ」
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