白緑蝶"vacances【続2】
私の肩に感じる、貴方の重み

一時間のドライブは心地よく
揺れる車体が眠りを誘う。

ソラのシャンプーの甘い香り
に、私も瞳を閉じた。

眠りを妨げるテオさんの声が
聞こえる。

「みんな、着いたよ」

瞳を開けると、そこは青い海

広い海のずっと向こう

どこまでも続く地平線

「ソラ、早く起きて

 見て見てったら

 すごいキレイだよ

 早く・・・」

「もう、見てるさ

 ほんと、きれいだ」

そう言ってソラは私の手を
握り締めた。

幸せな気分・・・

ここ、ロサンゼルスで
これから起こる出来事に

私は呆れて物も言えなく
なるのだった。
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