白緑蝶"vacances【続2】
テオさんはウェイターに言う。

「I'll have the same, please

 カツキさんにタマラ
 せっかくだけどソラは飲み
 すぎて具合が悪い
 
 これを飲んだら僕達は
 帰るけどいいね?」

「えっ、そうなのかい?
 
 だったら
 ここはもう・・・」

帰るように言おうとした香月の
言葉に被る、タマラの声。

「あなた
 
 せっかくオーダーしたん
 ですもの、ここは一杯だけ
 ご一緒させて頂きましょう」

「俺なら大丈夫
 さあ、俺に構わず、飲んで」

「じゃあ、一杯だけ

 ソラさん貴方に会えて
 こうしてお酒を一緒に飲める
 だなんて、私は嬉しいよ
 
 正直、私は音楽にはめっきり
 疎くて、君達のバンドの存在
 は耳に聞いたぐらい

 曲は申し訳ないが今まで
 まともに聞いたことはない

 ・・・」
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