【 照れ屋さん。 】
「なんだか緊張しちゃうね…。」
「そうだね…。」
「あっ、あたし梅本 実梨。
一年間よろしくね。」
ニコッと笑う実梨ちゃん。
あたしもつられて笑って
自己紹介をした。
そこから実梨ちゃんと
話をしていると、左側から
振動が来た。
左隣の子が来たのかなっと思って
見てみたら、やっぱり来ていた。
あれ…?
この男の子どっかで見た気が…。
髪の毛が短くて、
背もスラッと高い。目も大きくて
まつげも長いし、ぞくに言うイケメン。
男の子があたしの視線に
気付いたのか、チラッとこっちを見た。
あたしは、反射的に目をそらした。