年下のあいつ。
「そ、それより先輩
足どうしたんですか?」
とっさに話題を変える。
だって心臓がドキドキして
飛び出しそうだったんだもん。
先輩は洗った方の足を触りながら
言った。
「ゲーム中ちょっと衝突してさ
バッシュで擦ってケガしちゃったんだよね。
まーこんなのすぐ治るだろーけど。」
先輩はいかにも平気そうなそぶりを
見せたがケガをした足は
赤く腫れあがっていて
擦りむいたような跡があった。
「ちょ、ちょっと待っててください!」
「え?」