年下のあいつ。
**俺のもんになれよ**


*****


案の定、昨日はさっぱり
眠れなかった。

おかげでかなりの寝不足。




「ふぁぁああ…」



試合会場へ歩きながら向かっている
途中、私はずっとあくびをしていた。



「なーにあくびばっかしてんだよ先輩」




わしゃわしゃと後ろから
頭を撫でてきた山下君。




昨日のいちごちゃんの話を聞いてから
なんだか顔を見れない。





というか、なんだか怖い。





「あ…わ、私キャプテンに作戦ノート
渡してこなくちゃ…」




とっさに言って避けた。


普通に接する自信がなかったんだ。



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