年下のあいつ。
校門近くで先輩を見つけ
声をかける。
「あ、おはよう。上原さん」
「おはようございます」
先輩はいつもと変わらない態度だった。
でも相変わらずかっこいい。
だるそうにシャツをたるませて
無造作にズボンへ入れている。
ネクタイはゆるく、ボタンもきわどいところ
まで開いている。
それでもだらしなくは見えない。
むしろかっこよさを倍増させている。
もしかして私、あんまり意識されてない?
告白された身だよね…一応。
急に不安になったけど
ここまできたなら言うしかないと思った。