年下のあいつ。


「せ、先輩っ


私、何か飲み物買ってきますね!」




「え?ああ、うん。」



とりあえずひとりになりたかった。
あんな気まずい空気に平気で
居られるほど私は大人じゃない。




先輩はにっこりとほほ笑んで
手を振って



「いってらっしゃい」




と言った。






こんな時でも先輩は優しいんだね。





私は走って自販機へ向かった。




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