年下のあいつ。
でもその浮かれた気持ちは
次の片岡先輩の言葉で一瞬にして
消し去られた。
「はいはーい、
最後に言っとくことあったわー。
静かにー。」
パチパチと拍手がなっている中で
片岡先輩は叫んだ。
「えー、この部は部内恋愛禁止です。
これはずっと引き継がれてきたもので
俺たちも守ってきたこと。
バスケに集中するため
このような制度をとってる。
もちろん部外ならいいが
部内ではこういう事が無いように。」
教室が静まる。
女子部員たちの顔が一斉に青くなる。
同時に私の顔も固まる。