年下のあいつ。


気持ちが悪いまま先輩の元へと
急いだ。




「先輩!」



「お、久しぶり」





先輩はいつものように制服を
ゆるく着こなしていなかった。

いつもより、なんだかピシっとした
感じ。


ネクタイも緩んでいない。





ちょこん、と私が先輩の
となりに座ると
いきなり目を合わせてきた。




やっぱり慣れない。

恥ずかしくてまともに
目を見ていられない。






「あのさ、」


先輩が話しだした。







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