年下のあいつ。
**本当の正体**
*****
ピーッ!
「解散!」
5時30分。部活はいつも通り終了した。
メンバー達は片付けに取り掛かる。
「あ、山下くん。」
ボールを5つ、涼しい顔で
運んでいるところを見つけ、呼び止めた。
「なんすか。」
さっきとは違うちょっと
大人びた表情で振り返る。
調子狂うじゃん。
「あ、あのねさっき女の子が
部活終わったら屋上に来てほしいって。
伝えといてって言われたから。」