年下のあいつ。


「なに逃げてんだよ…」



ドアから顔をだしてこちらを見ていた。



「ひゃっ…」



久しぶりに見たかも、山下君の顔。

相変わらずクールな顔。




「今日さ、俺自主練したいから
先輩も残っててよ。」



意外にも普通に話してくれた。




「はっ、何で私が付き合わなきゃいけないのよ。」



「だって今日先輩、鍵当番でしょ」



「あ」



忘れてた…。




結局私は放課後残ることになってしまった。




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