年下のあいつ。
「おつかれっすー」



練習が終わり皆ぞくぞくと帰っていく。



ついに体育館には私と山下君の
2人になってしまった。




「先輩もやる?」



そう言ってボールを差し出す山下君。



さっきの部活のときと違って
ヘアバンドで髪を上げている。


いつもとは違う雰囲気。
少し胸がドキッとした自分に嫌気がさした。






何も言わずに受け取り
シュパンッとゴールを決める。


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