年下のあいつ。
「先輩ってさ、元選手だったでしょ」



いきなり自分の過去を言い当てられて
動揺する。



「一応ね。」



私は最低限の言葉で返す。



「何で選手辞めちゃったの?」



山下君の言葉がグサリと心をつきさす。





だって私、辞めたくてやめたわけじゃない。




バスケ大好きだもん。




でもやめなければいけなかったんだ…。






「先輩?」



何も喋らない私に声をかける。



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